【オーストラリアWWOOF体験談】アーティスト兼農家を営むホスト<広大な敷地/血まみれ事件!?>

WWOOFのホストってどんな人だろう?

どんな仕事をするんだろう?

休日の過ごし方は? 

のような「WWOOFの中身」が知りたい方向けに、一例ではありますが少しでも内情がわかるようなWWOOF体験談inオーストラリアをお届けします!私自身が渡航する前に知りたかった!と思うような細かな情報を載せています。

この記事は次のような人におすすめ

これからオーストラリアへWWOOFに行く人

WWOOFを考えている人

オーストラリア留学を考えている人

WWOOFを懐かしみたい人

くられ子

このブログでは、移動を大きなテーマに「旅」「引っ越し」「環境を変えること」について書いています。今回の記事は「【オーストラリアWWOOF体験談】アーティスト兼農家を営むホスト<広大な敷地/血まみれ事件!?」について!

くられ子

そもそも「WWOOF」とは?という方向けに、こちらの関連記事をご覧くださいませ!

簡単に「WWOOF(ウーフ)」についてご紹介すると・・・

WWOOF(ウーフ)とは、 ホストとウーファーが、家族のような間柄になって相手のことを考え交流する仕組みであり、お金のやり取りは一切なく、ウーファーは ウーフホストの元で1日4~6時間ほどのホストの手伝い(労働)を行い、それに対してウーフホストからは「食事・宿泊場所」を提供してもらえるという内容のプログラムです。

参考サイト(公式)は以下です。

WWOOF Japan(ウーフジャパン)

https://www.wwoofjapan.com/home/index.php?lang=jp

WWOOF Australia(ウーフオーストラリア)※海外サイト

https://wwoof.com.au/

本記事は2012年時の体験を元に作成しています。写真は一部イメージです。

基本情報

■エリア:ニューサウスウェールズ州

■受け入れ期間:約1か月

■仕事内容:畑仕事、作品づくりのお手伝い、掃除等

◇ホスト構成:ホスト(男性)、ホストの家族(父)

◇ホストの職業:アーティスト&農家

◇ホストについて:一見クールだが、好きなものには熱がはいる

はじめてホストに会う日

ブリスベンから列車で2時間。駅に到着してまもなくホストらしき人を発見しました。カールヘアの細身で背の高い40代くらいの男性でした。車内に乗り込んでほどなくして、今日してきたことを話してくれました。

「作品づくり」をしているアーティストなホスト。この日はテレビインタビューを受けてきたそうで、前日もラジオ出演をしてきたらしい。感情があまり読み取れない表情で終始とても淡々としていましたが、時折笑顔も見せてくれ、沢山話しかけてくれたので冷たい人ではなさそうという印象。

そして、車に揺られること約30分。住宅街を通り過ぎて雑木林の中の道路を突き進み、その道の途中からは舗装がされていない道に変わっていきました。うっそうと茂る森の中で外灯もなく、真っ暗闇だったので目が慣れるのに時間がかかるくらいでした。

敷地内

到着したころは真っ暗で何もわからなかった敷地の全容が翌朝にわかりました。

とにかく広大・・・!!


敷地内をぜんぶ回るのに数十分かかるんじゃないかという広さです。広いうえに、敷地の周りは森で囲まれているので見渡す限りでは他の住宅は見当たりません。その敷地内にはホスト宅と、ホストのお父さんの別宅、貸出キャラバン、倉庫、竹林、畑がありました。

到着してから数日はホストとホストの家族しか見かけていませんでしたが、貸出キャラバンには滞在している方がいました。

ウーファーの寝室

ホストの娘さんが幼いころに使っていた寝室をつかわせてもらえました。3畳くらいのこじんまりとした部屋でシングルベッドとタンスがあるため移動できるようなスペースはありませんでしたが、寝室には2つのドアがあり、1つはバスルームへつながっており、もう1つは外のバルコニーに出ることができるような造りでした。

周りは森、林といったかんじで緑に囲まれているので、とても湿気の多いエリアです。そのためか若干ベッドに湿り気をかんじるものの(笑)こちらのホスト宅は既に3か所目だったので耐性がついたのか気にならなくなりました。

ホストの部屋

ホストは壁隔てて、リビングとして使用している部屋に布団を敷いて寝ていました。実は滞在する前のホスト情報に「〇〇&〇〇&〇〇」といったように複数人のホストが記載されていたので、家族で住むアットホームな環境かと思いきや、男性との二人暮らしだったので少々驚きました。

想像とは違いましたが、ホストの人柄と、ホストがつくる「距離感」がとてもほどよかったので特に不安に思うこともありませんでした!

くられ子

(後日にホストのお父さんや、違う家に住んでいましたがホストのお母さんにもお世話になりましたので、同じ空間ではありませんが家族でホストをされているようです!)

ウーファーの仕事内容

畑しごと

  • 野菜の苗のプランティング→干し草を敷き詰める作業→水やり
  • 草刈り機で除草
  • 畑の水やり などなど。

草刈り機での作業は、広大な敷地だからこそ!

除草も地味な作業かもしれませんが、「ここからここまでやるぞ!」と目標を決めて時間内にやると達成感が得られました。一番わかりやすく終わりがわかるのと、体力仕事でもあるのでホストにも喜ばれましたね。

ホストによりますが、こういった単純作業もしっかりやっておくと、他の面白い仕事もたくさん任せてくれるかもしれません。

作品づくりのお手伝い

「作品づくり」と「材料あつめ」

前述のとおり、ホストはアーティストでした。イベントで忙しくなるときにウーファーを受け入れているそうです。作品の具体的な描写は控えさせていただきますが、手を動かして何か作る作業は、好きな作業だったのでとても楽しかったですね。作業時間は、ホストと沢山話せて英語の勉強にもなりました。


ホストが主に使う材料は「竹」でした。

「今日はいちばん面白い仕事だよ!」と言われて連れてかれたところは竹やぶでした(笑)そして、枯れ笹と倒れた竹で埋まっている足場の悪い地面を移動しながらの作業はかなりアドベンチャーでしたね(笑)のこぎりで根元の方を切り落とし、一本一本、細枝を切って運びます。体力的に無理がある作業はほとんどホストがやってくれ、協力しながら無事に20本以上の竹を車まで運びました。

ホストの言うとおり、体験したことのないことだったこともあり、一番面白い仕事でしたね。

掃除ー窓ふきや床掃除ー

ホスト宅はもちろんですが、雨が降って外の仕事環境が悪かったり、また仕事をやりつくしたときに、元パートナーのお家に行って掃除することもありました。

余談~血まみれ事件!?~

虫が苦手な方は飛ばしてください~


とある日。

農作業をしていると、太ももの裏が湿っている感覚がありました。
不思議に思い、きていたジャージを脱ぐとジャージの裏が真っ赤な血で染まっていたのです・・・。その割に全く痛くもなかったので不思議に思い、出血しているところを見てみると・・・

「2匹のヒル」が太ももにひっついてたんです・・・。


取ろうと引っ張れば引っ張るほど、ヒルの吸う力が強くなり、取ったら取ったで、手にくっついて。めちゃくちゃ悪戦苦闘しました(笑)

湿度の高い気候はヒルの大好きな気候です。オーストラリアの湿気が多いところで畑仕事する際は、肌の露出にはお気をつけください・・・!しっかりとジャージを靴の中までいれるのがベストです。このあと終始気が抜けた状態でした(笑)

休暇の過ごし方


基本的には、ウーファーの休日はウーファーの自由に過ごします

サーフィンが趣味のホスト。基本的に一人で過ごしていましたが、この時ホストからは「来たかったら来ていいよ」という姿勢だったので、この時はついていくことにしました。ついていった結果、このような美しい夕日を観れて最高でしたよ・・・!

1人で過ごすときは・・・

マウンテンバイクを借り、住宅街に出てカフェやスーパーへ行ったり、インターネット環境は問題なかったので、日本にいる友達とチャットしたり、また、次回の滞在先の見当をつけるためオーストラリアのエリア情報を調べてたりしました。


ホストと元パートナーが独特な関係で、ホストの元パートナーのご家族とも知り合う機会があり(笑)元妻のお家に遊びに行き、元妻とホストの娘さんと巻き寿司を作ったりした休日もありました。

フェスティバルでボランティア

とある日。

ホストが週末に開催されるフェスティバルを紹介してくれました。ボランティアスタッフとして登録すると70ドルのチケットが無料になるとのこと・・!

くられ子

おいしい話・・・!いかねば!

実際のボランティアの仕事は、当日知ることになり、飲食ブースの配膳やテーブルセットとゴミ拾いでした。指示通りの仕事をしていたのみですが、性格なのか国民性なのか、こう言われます。

運営スタッフの方

「少し動きすぎね、Take it easy!(気楽にいこう)」

これを言われてハッとしました。ちゃんとやろう、動こうという気持ちが強すぎたみたいです。

ちょっと仕事をしたところで、飲食ブースの人に呼ばれ「今あなたがすべきことは休憩だyo!フェスティバルを楽しんでおいで!」と早々に休憩を言い渡されました(笑)その方から貰ったレモネードジュースを片手に音楽を聴きにいくことに。


地元のアーティストたちが演奏する音楽や、クラフト雑貨、手作りジュース、等々。

カラフルな雑貨たちと空と自然がマッチしていて、参加している人たちがとても楽しんでいて、いるだけで楽しい!そんなイベントでした。参加した年ではないですが、フェスティバル公式の動画を発見したのでこちらにのっけておきます。すごく素敵な楽しい空間だったことを覚えています。

くられ子

このフェスティバルに限らず、オーストラリア各地ではこういった週末イベントが盛んに開催されています。コロナの影響で中止や延期も多いと思いますが、滞在するエリアのイベントをチェックすると休日が楽しくなるかもです!

食事ーエスニック料理や手作りのものー

ほとんどのウーフホストに共通することですが、食卓で出てくるのは自宅で育てている野菜やフルーツなど。

ある日の朝食では、畑で摘んできたルッコラとオリーブ、トマト、アボカドにツナ缶をかけて塩コショウで味付けするシンプルで野菜たっぷりのサンドウィッチと、スターフルーツ。

スターフルーツは、その名のとおりカットすると断面が星のような形をしているかわいい見た目のフルーツです。お味はさっぱりで、少し酸味があります。

そして、東南アジア各国を旅したというホスト。よくでてきたのは「野菜具沢山のシンガポールラクサ」「チャーハン」など。オーストラリアにきて、こういうアジア系の料理がでてくるのはうれしかったですね。

とにかくすべてのものが手作りなんじゃないかというくらいにお手製のものがでてきました。
手作りワインに、手作りチョコ。チョコが作られる過程がわからないですが、カカオパウダーに乾燥ラズベリーがはいったチョコレートでした。

そして、ホストは野菜中心の料理を好む方だったので、食事に肉が使われることはありませんでした。牛肉ステーキと蒸し野菜添えがでてきたときはひさびさのお肉料理に興奮したことを覚えてます(笑)

くられ子

総じて、とにかく料理がおいしく、口に合っていてありがたかったです。

人間関係

ホストともホストの家族とも良好な関係を築けたかなと思います。仕事にかぎらず、程よくホストの家族ともかかわりをもたせてくれたので、ホスト1人とのコミュニケーションに偏らなかったのがよかったのかもしれません。

ホストがつくる距離感がとても程よく。近づきすぎず、かといって放置でもなく。畑のことや、料理、英語、旅の話、人生の先輩としてのあれこれ。色々教えてくれました。

また、アーティストということもあり、日々作品づくりをしていました。その作品の下書きや、出来あがった作品を撮った写真たちを見せてくれたのはうれしかったですね。

最後の夕飯は、ホストが交流をもちたがっていた近隣のカップルを招待して、ホームパーティを開いてくれました。今思えば、自分だけでは関われない人たちとの場をホストが自然とつくっていてくれたのかもしれませんね。

まとめ

ニューサウスウェールズ州 のとあるホスト宅での体験談をまとめると・・・

  • 3畳ほどのこじんまりとした寝室で過ごす。
  • ウーファーのお仕事は「畑仕事」や「作品づくりのお手伝い」、「掃除」など。
  • 仕事中にヒルに血を吸われた(笑)湿度の高い気候は要注意。
  • 休日は「自由に過ごす」。海に行くホストについていったり1人で散策したり。ボランティアで参加した週末フェスティバルはいるだけで楽しい最高な空間だった。
  • 野菜中心の食事。食卓にでてくるのは畑で作られた野菜やフルーツ、そしてアジアン料理など。口に合うおいしい料理ばかりだった。
  • ホストがつくる距離感がとても程よかった!自分だけでは関われない人々との交流の場をつくってくれる人だった。人生経験が豊富で畑のことや料理、人生のあれこれ、旅の話など沢山のことを共有してくれました。
くられ子

やっぱWWOOFって面白かったな~!と記事を書きながら改めて思いました。

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