「WWOOFのホストってどんな人だろう?」
「どんな仕事をするんだろう?」
「休日の過ごし方は?」
という方向けに、一例ではありますが、少しでも内情がわかるようなWWOOF体験談inオーストラリアをお届けします!私自身が当時これが知りたかった!と思う細かな情報をのせていきます。
・これからオーストラリアへWWOOFに行く人
・WWOOFを考えている人
・オーストラリア留学を考えている人
・WWOOFを懐かしみたい人
そもそも「WWOOF」とは?という方向けに、こちらの関連記事をご覧くださいませ!
本記事は2012年時の体験を元に作成しています。
目次
ホスト基本情報
■エリア:ニューサウスウェールズ州
■受け入れ期間:約3週間
■仕事内容:野菜畑づくり、果樹園づくり、家畜の世話、造園、大工仕事等
◇家族構成:ホスト(女性)&子ども2人
◇ホストの職業:ライター&農家
◇ホストの性格:明るい、社交的、人情深い
はじめてホストに会う日
バイロンベイからバスに揺られること約1時間半。
待ち合わせ場所に向かうと、こちらに手を振る女性がいたのですぐにホストだとわかりました。
重いバックパックをもちキョロキョロする私をみてすぐにウーファーだと気づいてくれたようです。
到着あとに迷うことなく、ホストにすぐに会えるとホッとします。
すらっとした体系の30代前半くらいの女性で、とてもはきはきとした口調で話し、活発な印象を受けました。車内に案内されると、中には目がとってもくりっとした4歳くらいの女の子が。
家に到着すると、留守番をしていた9歳くらいの男の子。こちらの子もくりっとした目が特徴的です。子どもたち2人ははじめはおとなしい印象でした。
完全DIYのおうちの敷地内
敷地内には、「家」と「野菜畑」「果樹園」「鶏小屋」そして外には別々の場所に設置された「お風呂場」と「トイレ」がありました。
家はホストや近所の人と一緒につくったという完全DIYのお家。
木のぬくもりがあるとてもかわいい家でした!
お風呂はトタン屋根がかかっているのみで、とても開放的な風が抜けやすいつくりである模様。
何か所か滞在したオーストラリアWWOOFのホストの多くは、雨水の貯水タンクから生活水をまかなっていました。環境に対する問題意識をもつホストが多いので、とくに「節水」には気をつけたほうがよいです。
水を無駄使いしないようにしましょう。
基本は「郷に入れば郷に従う」です。
数日雨が降らない日は、特にシャワーの水が不足するので節水を普段よりも心がけているそうです。親子3人で合わせて10分くらいのシャワー時間だったので、特に言われたわけではありませんが、私の番では5分以内を心がけました。
また、トイレもこれまた開放的なつくり(トタンでつくられた囲いに、幅の狭いドアがつけられていました)でした。おがくずを入れて、微生物のはたらきで排泄物を肥料に変えるコンポスト式のトイレです。
ウーファーの寝室
ウーファーの寝室は、子どもたちの部屋のロフトか外に置いてあるベッドとのことです。ホストからは「ロフトだとちょっと子どもたちがうるさいかもしれないね。好きに選んでいいよ」と言われたので、私はここでしかできない体験であろう「外に置いてあるベッド」を選びました。
ホストは蚊帳を吊るし、寝袋を渡してくれました。今振り返ると「ほぼ外」で寝るというワイルド体験ですね(笑)
人によっては家族みんな室内で寝ているのに何でウーファーだけ外なの!?と思う方もいるかもしれません。
部屋の数と面積の面で、致し方ないといったかんじです。ただ、気候もよくて風が気持ちよく、夜は外灯もない真っ暗闇なので星がきれいに見えました。関東の鉄骨賃貸アパートに住み室内のごく普通のベッドで寝ている私からすると、とても「非日常的」体験です。
子どもたちの寝室の窓が私のベッドに接していたので、夜ベッドにはいると、子どもたちが我先に笑わそうと、窓ガラスに顔を押し付けて変顔をしてきました笑
そんなほっこりした時間もあり、自然も堪能しつつワイルドな睡眠環境を楽しんでいたのですが・・・ある晩、大雨が降るなか、仕方ないので少し湿気で湿ったベッドで夜を明かします。翌日、、全身に激しい痒みが襲いました。
体には大量の湿疹が。
確実に「ダニ」にやられました。
予想できたことではありましたが、その当時は「まあ、いっか!」とかなり楽観的でしたのでベッド環境に気にも留めず。
そのあと、ホストにもらった軟膏で治りました。治ったからよかったですがベッド環境は清潔面で気を付けましょう。オーストラリアは「マダニ」も危険です(検索するとちょっとグロいので控えますね・・・)。
子どもたちとの交流
そんな二人は、はじめはとても人見知りしていましたが一緒に生活するにつれて徐々に私に慣れてくれました。特に妹の方が、懐いてくれて、仕事中はよく遊んでほしいといった表情でついてきました。事あるごとに私に報告しにきて「ウーファー!ウーファー!」と話しかけにきました。
私の名前はどうやら発音しにくいらしく、滞在前半はほとんど「ウーファー」と呼ばれていました(笑)ちょっと寂しい気持ちはありましたが後半にやっと名前で呼んでくれてうれしかったですね。
お兄ちゃんの方は、とにかく疲れ知らずのやんちゃな男の子。一緒に走り回った記憶しかありません。
2人とも人懐っこく、明るい子どもたちでした。
子どもがいるホスト宅では、「子どもとの遊び」も避けられないお仕事の1つですね。体力は要りますが、思いっきり遊ぶのが鉄則!
留守番時の〇〇脱走事件・・・
ホストがパーマカルチャー講座を受けにいくということで、半日だけ子どもたちとお留守番する日がありました。
パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)と農業(アグリカルチャー)、そして文化(カルチャー)を組み合わせた言葉で、永続可能な農業をもとに永続可能な文化、即ち、人と自然が共に豊かになるような関係を築いていくためのデザイン手法
【引用元】パーマカルチャージャパン:パーマカルチャーとは https://pccj.jp/permaculture/whats/
留守番の前日、ホストが新しく雄の鶏1羽を迎え入れていたのですが、その鶏がその晩からとても激しく鳴いていました。鶏同士が馴れ合うには少し時間が要るようです。あたらしい環境で過敏になり、大声で鳴くことがあると言われました。
ホストがでかけたあと、部屋の掃除をしていたら鶏がいつも以上に鳴きはじめました。
子どもがその異変に気付き知らせてくれたので様子を見にいきました。
なんと、異変は小屋の「中」ではなく、小屋の「外」で起きていたのです。
予想はしましたが。。。
なんと地面とフェンスの隙間から鶏が逃げ出していたのです(笑)
めちゃくちゃ動き回ってました(汗)
「でちゃってるか~・・・」内心はとても焦りました。ホストの鶏が逃げようとしているんですから・・・。
ホストの子どもと一緒に挟み撃ちしてみるも俊敏すぎて捕まえられず。ホストに急いでメールを送り、帰宅するまで注意深く敷地外に出ないように鶏の様子を見ることにしました。
結局帰ってくるまで解決できず仕舞で、ようやくホストと子どもと3人で協力しながら囲いこんだところで無事に小屋にいれることができました・・・(安心)
鶏見るといつもこの時のことを思い出します(笑)
ウーファーの仕事内容
もちろん、ウーファーの仕事は「鶏との戯れ」や「子どもと遊ぶ」だけではありませんよ!
肝心なウーファーの仕事ですが、ここの滞在先ではこんなことをしてきました!
- 畑仕事(苗を植える、水やり、干し草をかきあつめる)
- 夕方の薪ストーブの準備(薪割り、薪をくべる)
- ローカルマーケットの出店手伝い(ホストお手製のピクルス瓶の販売)
- ホストの友人宅で畑仕事の手伝い
- 部屋の掃除(床のワックス塗り替え、窓そうじ)
- 敷地内におがくずを敷く作業
- (前述エピソードの)鶏小屋の修理
などなど!
ホストはとにかく明るく人情に厚い方だったので、仕事中もわからないことに対して一つ一つ丁寧に教えてくれました。毎回、仕事にたいして「ありがとう」と感謝してもえたことがうれしかったですね。
食事
ホストの子どもが「僕らが食べているのはほとんどオーガニックだよ!」というくらい、食卓にでたのは自宅の畑で採れる有機野菜や有機フルーツ三昧。そして鶏小屋の採れたて卵。
すべての料理が本当においしい!!!
また、近所の人もほとんどの人が畑をもっていたので、おすそ分けもたくさんありました。
基本労働しない日も食事は出してくれましたが、キッチンを貸してもらえたので、休みの日は自分でつくることもありました。食材はホストがスーパーに買い出しに行く日に一緒についていって調達しました。
休暇の過ごし方
ここのホスト宅にはよく近隣の人々が遊びにやってきたり、ホストが友達の家に遊びにいったりと、基本はだれかと過ごす休日が多かったです。
ホスト宅によりますが、子どもと遊んだり誰かと話したりと賑やかな休日を過ごしていました。
夜は「自由に読んでいいよ!」とホストに言われて、ホスト宅にある本を読んで英語の勉強をしていました。また、パソコンを持参していたのでホスト宅のWiFiを借りて日本にいる友達と連絡を取り合ったり、備忘録を書いてました。
ホスト宅によっては、完全にネット環境が無い場所やネット環境が不安定な場所があります。ホストと一緒に過ごすリビングではつながるが、寝室では繋がらなかったこともありましたので、その時は潔く「ネット断ち」しました。
そういう環境だからこそ、できる過ごし方を見つけられるかもしれません。
まとめ
ニューサウスウェールズ州 のとあるホスト宅での体験談をまとめると・・・
- 明るく人情深いホストと、人懐っこい子どもたち
- 完全DIYで、木のぬくもりのあるお家&コンポスト式トイレ&節水シャワーで「環境にやさしい生活」
- ウーファーの寝室は「ほぼ外」のワイルドな環境で非日常体験
- 仕事内容は、畑仕事やローカルマーケットの出店手伝い、部屋の掃除、薪ストーブの準備等
- 記憶に残る「鶏脱走事件」(笑)
- 食卓に並ぶのは採れたての「美味しい」オーガニック野菜&フルーツ、そして採れたての卵
- 休暇は基本「誰かと過ごす」休日でにぎやかな日々だった
WWOOFには様々な面白さがありますが、その1つが「ホストのライフスタイルを疑似体験できること」かと思います!
他のホスト宅での体験談も今後アップしていく予定です。ぜひご覧くださいませ~!そしてこれからWWOOFに行かれる方、検討している方の参考になればと思います。
このブログでは、移動を大きなテーマに「旅」「引っ越し」「環境を変えること」について書いています。今回の記事は「【オーストラリアでWWOOF体験談】ライター兼農家を営むホスト<ライフスタイル/仕事/休暇/〇〇脱走事件>」について!